大きな平面取りですっきりしたシャープな仕上がり。インド産アーバングレー、福岡市立三日月山霊園
福岡県一円で墓石のお仕事をしております、平尾石材店の寺田公平です。福岡市立三日月山霊園に建立させいただいた、大きな平面取りでシャープに仕上げたインド産アーバングレーのお墓をご紹介いたします!
完成したお墓
三日月山霊園 建立 インド産アーバングレー
ご相談の経緯とご希望・ご提案
福岡市立三日月山霊園でお墓の建立をお手伝いさせていただいたお客様から、ご親族様をご紹介いただきました。娘様ご夫妻で、このたび新たにお墓を建てられることになり、お声かけいただきました。ご両親様にも、建立以来大変お世話になっています。いつもありがとうございます。
今回はまずご自宅に伺ってお話を伺いました。ご実家様のお墓がある三日月山霊園にお墓を建てようと、何度も抽選を申し込まれてようやく当選されたそうです。その後、現地のご案内や見学もご一緒にさせていただいて色々なご希望を伺って、図面を作成してご提案しました。
ご実家様のお墓と同じ、観音扉式のお墓です。「お石塔は二段がいい」「あまり高くそびえ立つようなものではなく、コンパクトなものがいい」といったご希望を伺って作成しました。
真上から見た図面です。間口が1.6m、奥行き委が2.5mの敷地ですが、境界線から少し控えた数値で設計をしています。一番奥が納骨室内で、福岡で一般的に使われる5寸(直径約15cm)のお骨壺であれば、16個並べられる広さがあります。
カラー図面です。彫刻の内容や石の色合い、完成時の全体の雰囲気を見ていただきます。こちらでOKをいただいて、建立工事に入らせていただきました。
完成したお墓のご紹介
完成したお墓をご紹介いたします。棹石正面は「幸」のひとことを中央に彫刻、ご家名は控えめに右隅に入れました。楷書体で、バランスよく配置しています。石塔は2段にしたいというご希望から、仏石がお線香立やお花立で隠れてしまわないように台座の高さを調整しました。納骨室の天板の高さも、左右のお墓と違和感のないようにしています。
棹石の角は大きめの平面取りをしています。まるっこいよりも直線が強調された方がお好きだということで、石塔をメインにそのほかの部分も面取りで調和を取りました。今回お選びいただいたインド産のアーバングレーは、福岡ではこの20年ほどで見ても一番人気と言っても過言ではないくらい人気の石です。水を吸いにくいため劣化しにくく、硬さがあることから表面の艶やかさが特徴です。
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台石は通常の水垂加工ではなく、少し手の込んだ亀腹加工を施しました。水垂れの機能もありつつ見た目にも高級感があります。亀腹の丸みのある部分は、職人さんが「ハンドポリッシャー」という道具を使って手で磨いています。技術の見せ所ですね^^
扉付きのお線香・蝋燭立です。お参りしない時にきれいな状態が保てるようにと扉付きをご希望いただきました。扉は格子状で、中に空気が入るようになっています。手前にある小さな石が扉のストッパーです。
中にはステンレス製の蝋燭立てと、寝かせるタイプのお線香立があります。香炉の天面はお供物を置くこともできます。
花立です。石塔とあわせた太めの平面取りをして、統一感を出しました。
踏み石です。今回はすべり止め加工をせずに、磨き仕上げとなっています。現地で色々なお墓をご覧いただきながら、すべり止め加工のメリット・デメリットをご説明すると、「汚れない方がいいね」と磨き仕上げをお選びになりました。入口方向にわずかに傾斜を付けて、お参り部分に水が溜まらないようにしています。
すべり止め加工は、バーナー加工等でさらっとした質感にするものです。雨などで濡れても滑りにくくなるので安全性が高く、ご希望になる方も多いです。ただ、磨き仕上げに比べるとどうしても汚れが溜まりやすいため、そうしたメリットとデメリットの両方をお話して、ご希望に沿った仕上げを行っています。
入口の左右には、ご希望でベンチを兼ねた門柱を設置しました。通常の門柱より奥行きがあるのでゆっくり腰掛けられて、お手荷物置きとしても使っていただけます。大きな一つの石を使うと石の使用量が増えて費用もかさんでしまいますので、箱状に設計してしっかり耐震強度を持たせる形で設置しました。こちらも角は平面取りをして、入り口側の角は緩やかな丸みを付けました。
お写真では少し見づらいですが、右奥に墓誌があり、こちらも三方に大きな面取りをしています。納骨室の扉には、ご夫妻それぞれのご実家の家紋を入れました。
お墓作りを終えて・・・
お客様には、お墓のサイズ感や周りのお墓とのバランスも「希望通りだった」と仕上がりを大変喜んでいただけました。このたびは、お墓の建立にあたり当社にお声かけいただきましてありがとうございます。ご両親様から2世代にわたって長く大変お世話になり、このたび新たなお墓のことでまたお声かけいただきまして、とてもありがたく思っております。これからも末永いお付き合いのほど、どうぞよろしくお願いいたします。当社でお手伝いできることがございましたら、いつでもお声かけください。
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