追加彫刻と、取れかけた文字色の入れ直し。福岡市営西部霊園にて

こんにちは! 福岡県一円で、お墓のお仕事をさせていただいています、平尾石材店の寺田公平です。福岡市営西部霊園にて、彫刻の色の入れ直しと追加彫刻をさせていただきました!

 

施工前後のお墓

福岡市営西部霊園 文字色入れ直し 追加彫刻

 

ご相談いただいた経緯とお墓の状況

ご納骨を控えておられるお客様より、お電話で追加彫刻のご相談をいただきました。ホームページをご覧になってご連絡くださったようです。その際、文字の見えにくくなっている箇所があるので、あわせてきれいにしたいとご希望でした。福岡市営西部霊園にお墓があるということで、区画番号を伺って現地へ向かいました。

 

福岡市営西部霊園は、西区羽根戸にあります。今回のお客様のお墓は10区普通墓地にありました。

 

たくさんの和型のお墓が並ぶ一角です。お客様から伺った区画番号やお名前を頼りに向かいます。

 

こちらがお客様のお墓です。蓮華の台座のある立派な和型墓石です。区画番号とお名前などを確認し、お写真を撮影しておきます。後ほどお客様に、こちらのお墓で間違いがないかどうかを確認していただくためです。

 

お石塔です。棹石正面の文字はそれほどではありませんが、水鉢前面の家紋は黒い色が取れかけてグレーのような色になってしまっています。水鉢の天面は水受けの穴がなく、福岡特有の形です。

 

納骨室の扉には、両方の扉に家紋が彫刻されていました。こちらも経年で塗料が劣化して、色がほとんど取れてしまっています。

 

法名碑です。ご家名のある額字部分も同様です。また、すでにお一人分の仏様が彫刻されていましたが、その文字もほとんど見えなくなっていました。

 

門柱は、右側の家名の入った部分も同じように色が取れかけていました。現状を確認してお客様にもご確認いただき、今回は追加の彫刻に加えて、気になる部分の色の入れ直しを行うことになりました。

まずは、色の入れ直しから行いました。水鉢と扉の家紋彫刻、法名塔の額字・すでに彫刻されている仏様のお名前部分と、左右の門柱の額字部分に色を入れ直しました。棹石正面の彫刻はまだ見えるとのことで、今回はそのままにしています。追加のお名前も彫刻して、作業完了です。

 

作業完了しました!

完成です! 色が取れてしまって文字や家紋の柄も見えづらくなっていたお墓が、色を入れることでスッキリとした印象になりました。

 

色を入れ直す際は、取れかけている塗料をできる限りきれいに取り除いてから、新しい塗料を入れます。取れかけた塗料の上から塗ってしまうと、はがれやすくなったりしてしまうためです。塗料をきれいに取り除いた後に洗浄して乾燥、それから新しい塗料を入れます。

 

納骨室の蓋石です。色入れは、スプレーを使用することもありますが、当社は多くの場合ひとつひとつ筆で入れています。

 

家紋の細かい部分もきれいに入れました。遠くから見てもはっきりと見えます。

 

法名碑の額字部分もきれいに入れ直しました。

 

すでに彫刻されていたお名前は色を入れ直し、その隣に新たにお名前をひとつ追加で彫刻しました。

 

入り口にあって目に留まる門柱も、色を入れたことで浮き出した文字がくっきりとして見やすくなりました。

 

作業を終えて・・・

ご納骨が間近に迫っていてお客様もお急ぎだったので、作業完了後は当日すぐにお電話で完成のご報告を差し上げました。その2日後にはご納骨のご予定でした。こちらのお墓は南京錠がついていて、納骨室が施錠できるようになっていたのですが、鍵をなくされてしまったということで、今回はご納骨に向けて特別に錠前を切断してご準備しておきました。後日また鍵を取り付ける予定です。このたびは、当店に施工をお任せいただきまして、ありがとうございました。ご希望のお日にちに間に合って無事にご納骨法要ができ、本当によかったです。何かお困りの際は、どうぞまたお気軽にお声かけください。