お墓の樹木伐採と砂利入れ、納骨室の洗浄と拝石部分の修理等を行いました。平尾霊園にて
こんにちは! 福岡県一円で、お墓のお仕事をさせていただいています、平尾石材店の寺田公平と申します。今回は平尾霊園にて、お墓の樹木伐採と砂利入れ、納骨室の洗浄と拝石部分の修理等を行いましたので、ご紹介させていただきます!
施工前後のお写真
状況とご要望
今回のお客様は、平尾霊園にお参りに行かれる際にちょうど門前にある当店の前を通って行かれていて、以前から当店を知ってくださっていてお声掛けくださいました。
お客様はお墓の持ち主様のご親類の方でした。持ち主様がご高齢でお参りの際に困ることがでてきたので、「近くの石材店を探してほしい」と頼まれたお客様がご相談くださいました。
こちらは施工前のお墓の様子です。一見して、お墓の中にたくさんの樹木などがありますね。
樹木が生長して根が下から押しているのか、外柵の一部も傾いてしまっているのが分かります。それと、こちらのお墓はどちらかから移設をされたお墓のようで、移設のとき使用されなかった台石と思われる石材も見られます。
こちらも移設のときに持ってこられた石です。数十年前に移設されたそうですが、使われなかった石材をこのように大切に残していらっしゃったようです。ですが長年経ってもう使用することもないので、これを取り除いてもっとお墓を広々とお参りできるようにしたいとご希望でした。
こちらは、階段を上ってすぐのところです。納骨室の蓋石になっている拝石の前の部分です。お参りする際に足元が砂利だとお参りしにくいということでセメントで固めていたようですが、経年劣化によりバラバラになってしまっていました。
これはお墓の後ろから撮った写真です。垣根のように植栽がありましたが、今回はこの植栽も必要ないとのことでした。後ろの石はとても長い、3メートルもある石でしたが、途中に2箇所ひびが入って3つに割れてしまっていました。原因ははっきりとは分かりませんが、こちらは部分的に交換することになりました。
折れた部分がズレて落ちそうになっています! これでは危険ですね;
工事が完了しました!
植木や古い石材がなくなり、かなりすっきりと広々としたお墓になりました!!
花壇と墓所の内側の、今まで土が出ていた部分は、土を掘り下げて新たに御影石の自然砂利を入れました。手前は大きめの植物があったものを抜いて、奥は樹木や古い石材があったものを全て取り除いて、砂利石を入れています。砂利石の色については、「お任せします」とおっしゃっていただいたので、お隣のお墓で使われていた白系の砂利石と調和するような色合いのものを選びました。
拝石手前の部分です。経年劣化で粉々になっていたセメント部分を一度きれいに取り除いて、またきれいに塗り直しました。
納骨室入り口の拝石部分です。今回、納骨室の入り口を改修するにあたって、納骨室の中もクリーニングを行いました。もともと拝石が地面に直接乗っていたのですが、縁石の上に乗せることで開けやすくなり、納骨室内に水が入らないようにすることができます。
印は、もともと拝石に付いていた取っ手の部分、手がかり です。これがあるおかげで通常より開けやすくなっていました。当時の職人さんの気遣いが感じられました^^
お墓の洗浄・クリーニングに関する記事
●平尾霊園にて、棹石と法名碑の金箔の入れ直し、納骨室の目地修理と洗浄をさせていただきました
●100年前のご先祖墓の水垢取りと墓石クリーニング、金箔文字や目地入れ修理が完了。博多区のお寺様にて
●納骨室の洗浄と戒名彫刻、文字色の入替え等が完了。福岡市西部霊園の芝生墓地にて。
後ろの部分です。長い3メートルの石が折れていたので、部分的に交換しました。1.5メートルの石を2本継いで、以前と同じサイズ感で作りました。
石を交換した後ろの部分と接している左右の石との接着面です。耐震用のボンドでしっかりと接着しました。
後日、お客様に完成した様子をご覧いただく予定です。かなり印象が変わっていますので、びっくりされるかもしれませんね^^ お参りしやすくなって喜んでいただけるとうれしいです!
今回は、お墓を移設されてから数十年が経っていて、手を入れた方がよいところがいくつもありました。修理の方法などもご提案させていただきましたが、全ての修理をするとなると費用も時間もかなりかかってしまいます。ですのでお客様とお話して、今回はお客様がどうしても直したいと思われているところに絞っての修理になりました。お客様のご要望やご状況に合わせて、修理の方法等についても様々な選択肢をご提案をさせていただきますので、安心してお任せいただければと思います。
お客様に気持ちよくお参りをしていただけるよう、丁寧できめ細かいご対応を今後も心がけていきたいと思います。