平尾霊園にて、棹石と法名碑の金箔の入れ直し、納骨室の目地修理と洗浄をさせていただきました
こんにちは! 福岡県一円で、お墓のお仕事をさせていただいています、平尾石材店の寺田公平と申します。今回は平尾霊園にて、お墓の文字の金箔の入れ直しと、納骨室内の洗浄をさせていただきましたので、ご紹介いたします!
施工前後のお写真
今回のお客様は、当店で10年ほど前にお墓の外柵の一部のリフォームをさせていただいた方です。お客様が先日お参りをされた際に、「ポトッ、ポトッ」という水が落ちるような音がすることに気付かれたので、久しぶりにお店に寄ってくださって「気になるのでちょっと見てほしい」とご相談をいただきました。
そのときすぐにご一緒にお墓に伺ってお墓の蓋石を開けて確認してみると、納骨室の中の構造には大きな問題はなかったのですが、蓋石の目地部分が経年で劣化しており、そこから水が漏れて音がしていたようです。
「大きな修理をする必要は全くありませんよ」ということをお伝えすると、ひとまず安心していただけました。ですが、納骨室内をご覧になったお客様が、内部の汚れが気になるのでこの機会にきれいにしたいと洗浄をご依頼くださいました。加えて、以前から気になられていたお墓の正面・背面・墓誌の部分の金箔をきれいに入れ直すこともご依頼いただきました。
お墓の洗浄・クリーニングに関する記事
●100年前のご先祖墓の水垢取りと墓石クリーニング、金箔文字や目地入れ修理が完了。博多区のお寺様にて
●お墓のクリーニングで黒ずみや水垢の除去、目地入れ等が完了。17年前に外柵リフォームをしていただいたお客様のお墓、福岡市平尾霊園
●納骨室の洗浄と戒名彫刻、文字色の入替え等が完了。福岡市西部霊園の芝生墓地にて。
こちらは施工前のお写真です。お墓正面の文字の金箔は、表面の金箔ははげてしまって、下地のカシューという塗料が見えて、本来の金色ではなくなってしまっています。文字も少し見づらいですね。
こちらはお墓の全体のお写真です。とても立派で、きれいにお参りされているお墓です。こちらの蓋石を開けて、納骨室内を確認しました。
石塔の裏面です。こちらには年月日、建立した方のお名前などが彫られていますが、建てられて40数年経っていますので、こちらもかなり金箔の劣化が進んでいました。
法名碑です。額字部分は石塔同様に金箔がはがれてまだらな状態になっていました。上の印の部分は「先祖累代之霊」と彫刻されているのですが、もともと色を入れていない素彫りの部分なので、よく見なければ見えないことが気になっていらっしゃったようです。今回は、見えやすい白色を入れることをご提案しました。
作業が終わりました
完成しました!
きれいに入れ直された金色が、黒御影石によく映えてとてもきれいです!
正面の文字です。石をきれいに洗って、もともとあった塗料をきれいに剥がしてから、新たに金箔を入れ直しました。
裏面です。正面の文字と同様、一度もともとの塗料を剥がして入れ直しています。細い文字ですが、きれいに入れ直すことで文字がはっきりと見えるようになりました。
法名碑の部分です。もともと色がなかった部分に今回白色を入れて、はっきりと文字が見えるようになりました。
金箔も、細かいところまでしっかりと入れ直して、かなりきれいに仕上がり、明るくなりました!
作業を終えて・・・
もともときれいにされていたお墓でしたが、今回簡単な洗浄もさせていただいたので、黒御影石の汚れも少し取れて、色艶も良くなっていますね^^ 気になられていた納骨室の蓋石の目地止めも、しっかりと行いました。これで、水が漏れてくる心配もなくなると思います。
今回のお客様は、当店ができたばかりの頃にご縁があったお客様で、私もとても印象に残っていました。今回お声をかけてくださったお母様はご高齢でいらっしゃるので、またお墓参りに行かれる際に完成したところを見ていただけるということです。何年も経ってまたお声掛けいただけたこと、とてもうれしかったです^^ 本当にありがとうございました。
今回のように、お参りされていて「ちょっと気になるな・・・」と思われることもあるかと思います。そういったときに気軽に声を掛けていただける石材店でありたいと日頃から思っている身としては、不安なことを気軽にご相談いただけたことも、とてもうれしかったです^^ 日頃からお参りをされているからこそ気付かれるちょっとしたことでも、どうぞなんでもご相談ください!