古くなってひびが入った左官仕上げの外柵を、化粧ブロックで新しくきれいにリフォーム。階段も上りやすく、平尾霊園にて
こんにちは^^ 福岡県一円で、お墓のお仕事をさせていただいています、平尾石材店の寺田公平と申します。平尾霊園にて、古くなった左官仕上げの外柵を、化粧ブロックで新しくきれいにリフォームしました。その際の様子をご紹介いたします^^
施工前後のわかるお写真
状況とご要望
以前、ある企業様よりお墓じまいのお見積りのご依頼を受けたことがあります。その時にいらっしゃった方が、「自分の家の墓のこともお願いしたいのですが」と、ご連絡をくださいました。お母様がご高齢で、お墓のことをとても気にしていらっしゃるということもあり、古くなった外柵をリフォームしたいというご要望でした。
さっそく、お墓へ確認に行きました!
お客様のお墓です。建立されてから40年以上経過しています。
平尾霊園に古くからあるお墓は、このようにブロックで外柵をつくり、左官仕上げをしてつくられていることが多いのですが、古くなると黒ずみが目立ったり、亀裂が入ってしまったのでリフォームしたいとご相談をいただくことが多いです。
ブロックとブロックが離れて隙間があいてしまった部分に、「これ以上ヒビが広がらないように!」と、お客様自身で隙間を補修をされたそうです。
ブロックの継目の部分が、土圧により開いてしまい、このように亀裂が入ってしまう状態です。
お墓を確認した後、どのような方法でリフォームをするかと考えた時に、「1.石で外柵を作り替える」「2.化粧ブロックを使用する」「3.今までのようにブロック+左官仕上げ」 という3つの案がありました。
3つめの場合、今までのような仕上げにすると、どうしても何十年か後に今と同じようなお悩みが出てしまうでしょうというお話をさせていただきました。また、お客様のご希望のご予算になるべく沿った施工になりますよう、化粧ブロックを使用した外柵に作り替えることになりました。
「ブロックならば今のお墓と同じようになってしまうのでは?」と思われるでしょうが、ブロックとブロックの隙間があいてしまった大きな原因は、ブロックを積んだだけで、鉄筋が全く使用されていないことでした。新しい外柵には鉄筋を配筋しますので、以前よりも丈夫におつくりできるのです。
リフォームが完了しました
お墓のリフォームが完成しました! お墓の砂利はまだ良い状態でしたので、こちらで綺麗に水洗いをし、入れ直しています。砂利の下は、草取り不要なお墓になるよう、コンクリートを打っています。その際、水抜き穴をつくったり、お墓の前面に向けて水傾斜をつけ、土間に水が溜まらないような設計にしています。
今回のリフォームで、お墓の設計に大きな違いはないのですが、階段の1段1段の奥行を、以前よりも少し多くとっています。そのことにより、階段をのぼりきったお参りする場所は少し以前よりも狭くなってしまいますが、階段を安全に上がっていただくことができます。
ご高齢のお母様がいらっしゃるとおっしゃっていましたので、ご高齢の方から小さなお子様まで、安心してお参りできるような階段に作り替えました。
こちらはお隣のお墓との境界部分です。ここは土の状態でしたが、雑草が生えてこないよう、薄めにコンクリートを打っています。
ヒビ割れていた部分も綺麗になりました^^
階段途中の花壇の部分は、「今後何かお花や植物を植えたりすることがあるかもしれないので・・・」とおっしゃっていましたので、土のままにしています。
リフォーム完了後のお墓をご覧になったお客様から「階段の奥行が少し違うだけで、こんなにお参りしやすくなるんですね。母も大変喜んでいました。ありがとうございました!」とお喜びいただきました。
リフォーム工事を終えて・・・
お客様は、以前会社のお仕事で当店にご依頼いただき、しばらく経って、今度は個人的なお家のお墓のことをご相談いただきました。
「どんな時でも、誠実に、親身なご対応を!」ということをモットーに仕事をしていますが、今回のお客様のように、以前ご依頼くださったお客様から再度お選びいただけることは、長年この仕事をしてきて「良かったなぁ~!!」と感じる、大きな喜びの1つとなっています。
今後も、お客様にお喜びいただける石材店、お選びいただける石材店であるために、モットーを忘れず、日々頑張って参りたいと思います^^