平尾霊園12㎡のゆったりとした墓地に、シンプルで機能性重視、お掃除しやすい墓石が完成。

ご覧いただきましてありがとうございます、平尾石材店の寺田です。 平尾霊園において、12㎡のゆったりとしたスペースに、シンプルでコンパクトなデザインの、インド産の優雅なアーバングレーのお墓を建てさせていただきました。ご覧いただけますと幸いです。

 

こちらが完成したお墓です!

平尾霊園12㎡ インド産アーバングレー

ご相談いただいた経緯とお墓づくりの様子

お客様は、お墓を建立するにあたり、霊園の門前にある当店のことをご存じで、お声をかけてくださいました。何度か申し込みをされて、晴れてこのたび当選されたそうです。

お墓については特に決まったイメージをお持ちではありませんでした。そのため、まずは当店にたくさんございます、平尾霊園のお墓作りの際の施工例の写真をご覧いただきつつ、全般的なお墓に関するお話をさせていただきました。

今回お客様が取得されたのは12㎡と広めの敷地でしたので、同じくらいの広さで「こういう建て方もありますよ」といった色々な施工例を見ていただきながら、使用する石の種類や量によってお墓の価格に違いが出てくること等をご説明し、実際に石をたくさん使ったお墓とシンプルなもののお写真を見比べたりしていただきました。そんな中、つい最近建立したお客様の事例を見ていただいたところ、「これはいいね」と気に入っていただけたので、その事例を参考にして、ご提案を作成してまいりました。

 

完成したお墓のご紹介

お墓本体です。周りには和型の大きなお墓もたくさんありますが、お客様はシンプルであることや機能性を重視されていました。和型のように高さがないのでお掃除もしやすく、土台部分の納骨室が地上にあるタイプなので、湿気が溜まりにくく納骨もしやすくなっています。12㎡と広い墓地に対してコンパクトなお墓ですが、土台部分がいっぱいに納骨室となっていますので、たくさんのご遺骨を納めることができます。

 

棹石です。正面はご希望でご家名としました。また、広い敷地にバランスの良い、通常よりもしっかりと幅のある棹石となっています。存在感のある仕上がりになっています。

 

石塔の頭の部分は、大きくアールを取っています。最近はスクエア型のお墓も多くなっていますが、お客様のお好みに沿うような形をご提案しました。

 

石塔の両端は、縦の面にも二重のアールを取りました。立体感が感じられ、このお墓ならではの個性も出せるように工夫した箇所です。

 

お線香立です。今回は、機能的にもデザイン的にもすっきりした形にするため、台座部分を加工して、笠付き・扉付きの線香立を埋め込む形で設置しました。この台座の手前に香炉を置く形が一般的ですが、台座と一体化することで見た目にもスッキリして、隙間がないためお掃除がしやすく、お供物を置くスペースも広くとることができます。笠石は角を大きく面取りして存在感のある仕様にしました。格子状の扉を開くと、ステンレス製の香皿、線香立が入っています。

 

香炉の両脇には花立があります。こちらも台座に穴あけ加工をして設置しています。花立も、香炉同様台座の前に置くことが一般的でしたが、こうすることで省スペースでスッキリするのでご好評いただいています。ステンレスの花筒は着脱でき、中に水が溜まらないように水抜き穴も設けています。こうした自由な仕様が生まれてきたのは、加工技術の進歩や、従来のお墓の形にとらわれない意識の変化が大きいかもしれませんね。

 

お参りするときに歩く部分は、バーナー仕上げですべり止め加工をしています。すべり止め加工は安全にお参りできる反面、磨き部分に比べると汚れが溜まりやすいという点もありますので、広い敷地なのでできるだけお掃除の負担を少なくすることができるよう、歩く部分にとどめました。手前側にアールを付け、個性やデザイン性が感じられます。バーナー仕上げは、バーナーで石の表面を炙ってザラザラした質感になるようにしたもので、凹凸があるので濡れても滑りにくくなります。個人的には、サンドブラスト加工よりも凹凸がしっかりしていてより自然な仕上がりになるような感じがします。

 

門柱にも工夫をしています。門柱は、ひとつの石で作ると石の量が多くなり、それだけ費用もかかってしまいますので、強度的に十分な厚みを持たせた四つの壁石を組み合わせた構造で製作しました。シンプルさを意識しつつも、敷地の広さを活かしたボリューム感も感じられます。

 

お墓の周りは全面石貼りです。外柵と貼り石部分も、お墓本体と同じインド産のーバングレーを使用しました。アーバングレーは耐久性が高く、青味のあるきれいな石で、福岡ではもう長い間人気のある石のひとつです。石貼りは、雑草取りの手間がかからず、ごみや落ち葉などもほうきで掃いてお掃除ができるので、お手入れがとても楽です。水が溜まらないよう、両サイドから中央に向けて、奥から手前側に向かって少し傾斜をとっています。

 

外柵の笠石部分です。今回の墓地は両隣りにお墓がすでに建っていましたので、外柵の高さ、お隣の外柵石の見え方など、お客様とお打ち合わせをしながら決めていきました。笠石の厚みをあえて少し厚めにすることで、全体の重厚感も増しています。

 

こちらはお墓の後方です。今回は、印の部分に納骨室の入り口を設けました。

 

納骨室の扉の上の笠石は、工夫してオリジナルで設計したものです。12㎡という広さを活かして、お墓の後方にも十分なスペースを取ることができています。こちらはお参りの際にいつも通るという訳ではありませんが、納骨室という大切な場所でもあり、お墓の入り口部分との一体感が出るようバーナー仕上げとしました。

 

お墓作りを終えて・・・

完成したお墓をご覧になったお客様にはとても喜んでいただけました。今はご遺骨を納骨堂に預けられていて、近いうちにこちらのお墓へお引越しされるとのことです。このたびは、数ある石材店の中から弊社にお墓の建立をお任せいただきまして、ありがとうございました。お打ち合わせの際にはわざわざバスを乗り継いで歩いて事務所までお越し下さって、何度もありがとうございました。お参りされていて何かお困りの際だけでなく、お参りのついでに、またいつでもお気軽にお立ち寄りください^^