再火葬のお手伝いや工事完了の証明写真のご用意等。10㎡超のお墓じまい、平尾霊園にて

こんにちは！　福岡県一円で、お墓のお仕事をさせていただいています、平尾石材店の寺田公平です。今回は、平尾霊園の10㎡超のお墓のお墓じまい工事、再火葬の手続のお手伝い等をさせていただきました！

 

施工前後のようす

 

平尾霊園　お墓じまい　再火葬などのお手伝い

 

ご相談いただいた経緯とお墓のようす

神奈川にお住まいのお客様から、平尾霊園にあるお墓のお墓じまいのご相談をいただきました。ホームページで福岡県の石材店を探しておられて、当店を見つけてご連絡をくださったようです。すでにお住まい近くの神奈川県にお墓を準備されたとのことで、そちらに仏様をお引越しされてお墓の方はお墓じまいをされることにしたそうです。遠方の方ですので、区画番号を伺って早速お墓の確認に向かいました。

 

こちらがご相談いただいたお墓です。当社は平尾霊園の門前にあって頻繁にお仕事もさせていただいていますので、平尾霊園であれば区画番号を伺えばだいたいの場所はすぐに分かります。今回のお墓は８区にありました。遠方でなかなかお参りも難しいと思いますが、大切にされてきたことがうかがえるお墓です。

 

正面のお名前を確認して写真に収めます。こちらのお墓で間違いがないかどうか、後ほどお客様にも確認していただくために撮っておきます。

 

棹石背面です。昭和36年、平尾霊園が開園してまもなく、初期のころに建てられたお墓でした。60年ほどまでに建てられたことになりますが、とてもきれいにされています。

 

法名碑です。ご納骨されている仏様のお名前も確認します。お名前は３つありました。

 

階段部分です。お墓の確認の際は、お墓全体や、墓石部分のアップ、彫刻内容の他にも、お電話でのお打ち合わせでも話しやすいように、お墓の下部分などもこまかく写真に収めておきます。また、ご遺骨の新たな納骨先はスペースが限られていたため、事前に納骨室内の確認もさせていただきました。

後日、お客様のご希望でメールでお写真をお送りし、お墓の状況を確認していただきました。お送りした画像を見ながら工事内容やお見積りのことについてご説明し、ご了承いただいて工事に入ることになりました。

 

工事の前に納骨室の蓋石を開けて、ご遺骨の取り出しを行いました。遠方のお客様はお立ち会いが難しかったため、私達スタッフで手を合わせて取り出しました。今回は、新しい納骨先に納めるのに問題がないよう、入っておられた複数の仏様の再火葬もさせていただきました。再火葬をすることで、コンパクトなスペースにもご遺骨を納められるようになります。

再火葬の際は、まずは平尾霊園から神奈川県へのお引越しの手続 改葬許可申請を行い、それをもとに福岡の火葬場で火葬の受付をして再火葬となります。お客様によっては、取り出したご遺骨をご自分で火葬場へお持ちになるケースもありますが、どういう形で進めるのか分かりにくいため、多くの場合はお任せいただいています。再火葬後は、ご郵送させていただきました。

 

工事開始です

工事が進んでいます。平尾霊園のお墓じまいでは、お墓を上から順に取り外していって石を搬出したら、その下にあるコンクリートの基礎や納骨室もすべてきれいに取り除きます。写真はちょうど納骨室を取り除いたところです。現在平尾霊園でお墓じまい工事をする際は、きちんとこうした写真を撮っておいて、必ず検査を受けなくてはいけません。以前、きちんと取り外しが行われていない工事もあったため、こうした決まりができました。

 

入り口部分、階段があった場所です。奥は土になっていて、斜めに石を施工していたようです。参道を汚さないように、手前には板を敷いて養生しています。

 

工事完了！

すべて取り外したら、表面にきれいな真砂土を敷いて工事完了です！

 

平尾霊園は区画によっては傾斜地もあり、「土が流れないようにしておいてください」という決まりがあるため、このように土嚢を積んで完成です。こうしておけば、雨などで土が流れてしまうこともありません。次に使う方や、周りのお墓にご迷惑にならないように工事を終えます。

 

後方から見るとこのくらいの傾斜があります。お客様にもこのお写真をお送りして、ご確認いただきました。またこの写真は、お客様が返還届を出すときに必要になります。遠方にお住まいの方でしたので、記入していただいた書類をお預かりして写真を添付、代理で提出もさせていただきました。

 

無事にお墓じまいを終えて、お客様には大変喜んでいただけました。今回のお客様は、工事前のお参りに合わせてわざわざご挨拶にも寄ってくださいました。ずいぶん前にご依頼をいただいていたにも関わらず、こちらの工事の事情で少しお待たせすることになってしまったのですが、余裕を持った期間をいただいて無事に年度末までに終えることができました。本当にありがとうございました！

今回は改葬に伴うお墓じまいということで、再火葬のお手伝いもさせていただきました。最近は、納骨堂や永代供養墓など、新たな納骨先のスペースが限られていて、対応が必要になるケースも増えています。今回は再火葬という方法でしたが、粉骨という形でスペースを確保する方法もあります。どちらにしても一般の方には馴染みのないことですし、改葬の手続等にも手を取られることが多いので、さらに戸惑われることが多いと思います。当店は、そうした細かい対応等もトータルでお手伝いをしておりますので、安心してまずはご相談くださいませ！