糟屋郡粕屋町の浄光寺様にて、お墓のクリーニング・金箔の入れ直しなど。建立当時の輝きを取り戻した佐賀県産天山石のお墓

こんにちは！　福岡県一円で、お墓のお仕事をさせていただいています、平尾石材店の寺田公平です。糟屋郡粕屋町の浄光寺様にて、お墓のクリーニング・金箔の入れ直し・目地の入れ替えをさせていただきましたので、ご紹介いたします！

 

施工前後のお写真

 

ご相談いただいた経緯とお墓の状況

お世話になっているお寺様からご紹介いただきました。特にご納骨などを控えているわけではないものの、お墓の文字の色がはがれたりしているところが気になっておられて、お寺様へご相談されたそうです。

 

糟屋郡粕屋町にある浄光寺様です。こちらのお寺の墓地にお客様のお墓があります。お客様からはお悩みのことなどを事前に伺っており、確認は私一人で伺いました。お墓まではお寺様がご案内くださいました。ありがとうございます。

 

こちらがお客様のお墓です。佐賀県産天山石という九州を代表する青御影石で作られていました。正面文字の金箔がずいぶんはがれてしまっています。下地のカシューという塗料がむき出しに成っているような状態でした。

 

お墓の背面と側面です。小さい文字などは、色が取れて見えにくくなっています。昭和60年に建てられたお墓ということで、30数年経っています。金箔は、周りに樹木があったり日陰だったりなど、お墓のある環境によって異なりますが、だいたい10年から15年ほどで劣化が始まり、20年から25年くらいで入れ直しが必要になります。ですので、１世代のうちに１度は入れ直すことで、きれいな状態を保つことができるとも言えます。

 

台座の部分です。石と石の設置面には、黒っぽい水垢などもたくさん見られました。お墓の目地部分は、現代では防水性のシリコン目地を入れますうが、少し昔の施工ではセメント目地で養生をされていました。そのため特に水を吸いやすく、水垢も溜まりやすい状態でした。

 

こういった水が溜まりやすい部分には、どうしても長年のうちに汚れが溜まってしまいます。ただ、まめにお掃除などされていることがよく分かるお墓で、日頃のお掃除では取ることが難しい水垢などの汚れ以外には、目立った汚れは見られませんでした。

立派な天山石で作られたお墓で、日頃の丁寧なお手入れの甲斐もあって、クリーニングで汚れを落とせば十分にきれいになるお墓でした。お客様にお話ししてクリーニングや金箔の入れ直しなどをご依頼いただき、作業を行いました。

 

完成です！

完成しました！　ツヤツヤ光沢のある天山石の輝きと、入れ直した金箔文字がとてもきれいです！^^

作業手順としては、今まで入っていた金箔や接着のための塗料を取り除いた上で、クリーニングを行いました。きれいに下地が出た状態で金箔を入れなおすことによって、金箔の持ちがよくなり、長くきれいな状態を保てます。

クリーニングは、お墓全体の高圧洗浄のほかにも、ブラシや専用の洗剤を使用しての洗浄、回転パッドを使用して水垢など強い汚れの洗浄など、それぞれ適した方法で汚れを落としました。専門の職人が丁寧に行いました。

 

仏石の側面、背面です。文字が読み取れないくらいでしたが、金箔を入れることではっきりみえるようになりました。側面の細かい文字もきれいに見えています。

 

台座部分です。水垢を取り除く研磨のような施工をして、建立当時と同じようなきれいな状態を取り戻しました！

 

目地の周りの水垢の強かった部分です。もともとあった目地セメントをきれいに取り除いてから、防水シリコンで目地を入れています。内部に水が浸入する心配もありません。こうしてみると、天山石特有の青みのある深いきれいな色合いがよみがえっているのがよくわかります！

 

水鉢の前面も、同じように金箔を入れ直しました。細かい模様もはっきりと見えるようになり、お墓が明るくなりました。

 

工事を終えて・・・

お寺様のすぐ近くにお住まいのお客様で、施工中も何度も見に来てくださり、差し入れも頂きました。とても暑い時期だったので、冷たい飲み物などがとてもありがたかったと職人も感謝していました。本当にありがとうございました^^　仕上がりにとてもご満足いただけたようで、奥様方のお墓のことも今後相談したいとおっしゃっていただきました。今回の仕事ぶりを見てご信頼いただけたのだなあとうれしく思うと同時に、次にご相談いただいたときもご期待にお応えしなくては！と身の引き締まる思いです。

このたびは、当店に施工をお任せいただき、ありがとうございました。また、お声かけくださいましたお寺様にもお世話になり、感謝申し上げます。何かございましたら、またお声かけいただけますと幸いです。