ユリの花の彫刻や十字架を銀箔で施した、素敵な赤御影の洋型墓石が完成。キリスト教のお客様、ささぐり極楽霊苑
こんにちは^^ 福岡県一円で、お墓のお仕事をさせていただいています、平尾石材店の寺田公平と申します。今回は、ささぐり極楽霊苑さんに完成した、キリスト教のお客様の素敵な赤御影の洋型墓石のご紹介をさせていただきます。
まずは完成したお墓です。
今回のお客様は、ささぐり極楽霊苑さんからご紹介いただきました。50代のご夫婦で、キリスト教のお客様ということで、より洋風なデザインをご希望でした。
お客様とご一緒に、霊園内で色々とお墓を見学し、当店で以前にお手伝いさせていただいたお墓なども見て、だいたいのイメージを膨らませていきました。
今回お墓を建てられるのは、こちらの ささぐり極楽霊苑「すみれの区」です。比較的新しく整備された区画で、とても人気のある区画です。水場の手桶などもきれいに整頓されていて、手入れも行き届いています。明るく日当たりの良い区画です。
参道は通常のアスファルト舗装よりも透水性のある舗装がされています。雨の日でも水溜りができにくく、足元が汚れたりする心配もありません。車いすをご利用の方にもお参りしやすい造りです。
今回は洋風ということで、明るめの色合いの石をご提案しました。実際に霊園内を見学する中で、周りにもこういった色合いのお墓が多く、お客様にも気に入っていただけたようです。
左右にあるのはユリの花の彫刻です。文字以外にもこういった彫刻を加えることで、より華やかになるようにご提案させていただきました。
十字架部分です。今回の文字などの彫刻はすべて銀箔(アルミ箔)で統一しました。アルミ箔は、一見白っぽいですが、塗料に光が反射してキラキラ輝くので、よりいっそう豪華で華やかになります。金箔と同様の技術で、下に白色のカシューという塗料を接着剤として塗り、その上から丁寧にアルミ箔を貼っていきます。
金箔入れに関する記事
●50年ほど大切にしてこられたとても立派なお墓の、家紋・お線香立て・戒名塔の金箔入れ直しを行いました。平尾霊園にて
●数年前に追加彫刻をいただいたお客様より、お墓のクリーニング、棹石・霊標の金箔入れ、目地修理のご依頼をいただきました。福岡市西部霊園
ユリの花の彫刻部分です。こちらも銀箔にすることで、通常の白い塗料の彫刻より、光が反射して表情が豊かになり、華やかで立体的な印象に仕上がります。
この下地の赤い石はインド産のニューインペリアルレッドという石です。濃淡がはっきりしていて、銀箔との相性も良い石です。
この斜めの部分が墓誌になります。ここに納骨されるご家族のお名前が彫刻されていきます。
以前当店がお手伝いさせていただいた、線香立てや花立てを台石をくり抜いて作ったシンプルですっきりしたお墓をご覧になり、そのデザインを取り入れたいとご希望でした。今回はお客様のご予算や石の強度なども十分に考慮して、石の部分のボリュームを調整しながらこういった設計になりました。
納骨室の扉と踏み石部分です。ここにも、銀箔の彫刻をよりはっきりさせるために使った赤い印象的な石をポイント的に使うことで、より洋風で豪華な仕上がりになりました!
お客様が選ばれた「すみれの区」からの眺めです。「すみれの区」は園内でも少し高台にあって見晴らしの良い場所になります。完成したお客様の洋風で華やかなお墓は、日当たりも良く明るい区画の雰囲気にぴったりです!
お墓の引き渡しは雪が降った日の翌日でした。お墓にもうっすら雪が積もっているようなとても寒い中でしたが、お客様にはご希望に沿った素敵なお墓ができたと喜んでいただきました。
奥様の親御様が亡くなられてお墓を作られて、これから故郷 長崎五島からご遺骨のお引越しをされるご予定ですので、ご納骨の日をお待ちしています^^
ひと口に洋風のお墓といっても、デザインや色合い、彫刻などもさまざまです。今回はお客様とご一緒に園内を実際に見てまわって、どんなお墓にするのか、イメージを膨らませていきました。実際にご一緒に現地に行くと、「こんなふうにしたい」「ここを取り入れたい」など、お客様の具体的なご希望を伺うことができます。それを手がかりに、私どもは立地やご予算なども考慮しながら様々なご提案をさせていただき、形にしていきます。そうやって具体的なイメージをお客様と共有しながらやり取りしていくことで、より喜んでいただけるお墓作りができるのかな…と思います。