50年ほど大切にしてこられたとても立派なお墓の、家紋・お線香立て・戒名塔の金箔入れ直しを行いました。平尾霊園にて
こんにちは^^ 福岡県一円で、お墓のお仕事をさせていただいています、平尾石材店の寺田公平と申します。平尾霊園にて、家紋の金箔入れ直し、戒名塔の金色の入れ直しを行いました。その時の様子をご紹介いたします!
今回ご相談くださったお客様は、金箔の色が落ちてきていることを気にされていて、相談やお見積りに何軒かの石材店を回られたそうですが、最終的に当店へ足を運んでくださいました。ご相談いただき、区画やお墓の位置等をお伺いし、すぐに現地確認に行って参りました^^
現在28区ある平尾霊園ですが、今回のお客様は19区にお墓をお持ちです。
こちらがお客様のお墓です。地面からお墓までの高さも高く、とても立派なお墓です。建立されて50年弱経っているのですが、階段部分も掃除されていて、植栽の葉が落ちていることもなく、とても綺麗にお参りされていることが伺えます。
家紋部分の金箔はこのようになっています。金箔の耐久年数はだいたい20年前後になりますので、大切にお参りされていても色落ちしてしまうのは仕方ないことです。
お墓の拝石の上に設置されている線香立です。今お墓を建てられる際は穴あけ機を使用して穴をあけることが多いですが、このお線香立は手で彫られていることがわかります。脚も付けてあり、職人さんの丁寧な仕事で、素敵な線香立となっていますね^^ こちらのお名前の金箔も色が落ちてきてしまっているため、色を入れ直したいというお話を伺いました。
戒名塔の戒名の文字色も落ちてしまっているため、入れ直したいというご要望をいただきました。特に矢印を付けたあたりは、建立当時に彫刻されたお名前ですので、色がだいぶ薄くなっていますね。
お墓の現状を確認した後、お客様と再度作業内容を確認させていただき、予定通り、家紋の金箔、線香立の文字色、戒名塔の金色の入れ直しを行いました。
家紋の部分です。もともとの金箔を全てはがして落とし、新しく入れ直しています。はっきり、くっきり、とても綺麗ですね。
線香立はこのようになりました。こちらも、もともとの金箔を全て落とし、新しく入れ直しました。お写真では分かりにくいかもしれませんが、入れ直し前に比べて文字がとても明るく鮮明になりました。
戒名塔はこのようになりました! こちらも同様に古い金箔を落とし、綺麗に入れ直しています。こちらも、遠くから見ても分かるほどに、文字がはっきりと見えるようになりました。
お客様のお墓から見た景色です。お天気の良い日はとても清々しい気持ちでお参りできるような、とても見晴らしの良いところです。
新しく金箔が入ったお墓を見て、「お参りに行くたびに気になっていたので、綺麗にしていただけて嬉しいです。ありがとうございました!」とお喜びいただきました。職人が金箔を貼る作業をしている際に、何度も見学にお越しいただいたそうで、お墓をとても大切にされているのが伝わりました。
また、お客様のお墓の植栽がとても大きく成長していて、お参りで階段を昇り降りされる際に、葉っぱが当たるようになってしまっているため「そのうち撤去をしたい」とおっしゃっていました。確かに植栽の根は想像以上に強く、あまり大きく育ちすぎると石のズレなどの原因になることがあります。また時期を見て当店へご相談いただけるそうですので、その時はまた、しっかりとご対応させていただくぞ!と今から考えています^^