インド産ケント黒御影と中国688白御影を組み合わせた、コントラストの美しいデザイン墓石が完成しました。カーサメモリア、福岡市西部霊園
こんにちは! 福岡県一円で、お墓のお仕事をさせていただいています、平尾石材店の寺田公平と申します。 福岡市西部霊園にて、インド産ケント黒御影と中国688白御影を使用した素敵なデザイン墓石が完成いたしました。その様子をご紹介いたします!
【お墓の完成写真】
亡くなられた奥様のためにお墓を建てたいとお考えのお客様からのご依頼です。お客様は、インターネットでお墓づくりの情報を集めていらっしゃったそうで、色々と調べていく中で、洋風のデザイン墓石に興味を持たれたそうです。 平尾石材店へもホームページをご覧いただきお問合せをいただいたのですが、当店で取り扱いのある「カーサメモリア」というデザイン墓石のカタログをご覧いただいたところ、大変興味を持っていただき、ご依頼いただくことになりました。
墓地は3年程前に取得されていて、今回、建立期限の3年以内にお墓を建てることになりました。「納骨室の扉が観音扉だと背が高くなってしまう。納骨の方法等よりは、お墓の全体的な見た目のデザインを重視したい。」というご希望と、「黒い御影石を使用したい」というご希望をいただきました。
全てを黒い御影石にすると費用が大幅にオーバーしてしまうことから、白い御影石と併せておつくりすることになりました。 お客様とたくさん打ち合わせを行いながらデザインも決まり、いよいよ工事が始まります!
基礎工事が始まりました! 基礎のコンクリートを打つ前の床掘作業中の写真です。約30センチほど掘り下げます。
グリ石を敷き詰め、その上にバラスを敷き詰めて根詰めをし、ランマーという転圧機でしっかりと固めていきます。
基礎コンクリートを流し込んでいきます。約15センチ程の厚みを確保します。
基礎コンクリートの流し終わりました! オレンジの丸で囲ってある部分は、納骨室の”土残し”になる部分です。 通常でしたら、こんなに横幅を広くはとらないのですが、「土の部分を多く残したい」というお客様のご希望でこのような形状になりました。 手前にある2本のパイプは石貼りになる部分ですが、万が一石貼りの下に水が入り込んでしまっても排水できるように、パイプを通しておきます。
耐震施工等を施し、お墓が完成しました! 黒の御影石と白の御影石を組み合わせて、コントラストが綺麗な、素敵なお墓になりました! 石貼りの部分の滑り止め加工は、複雑な模様ではなく「シンプルに直線で」というご希望をいただき、このように仕上がりました。
家のお名前や墓誌や花立てなど、彫刻部分はアルミ箔(銀箔)を入れています。 白で入れるよりも光が反射し、とても明るく華やかに見えます。
花立ての部分のアルミ箔(銀箔)です。銀箔は金箔と同様に、カシューという樹脂材を塗ってから貼っていますので、15年程の耐久性があります。
墓石と同じく黒御影と白御影を使用した、バランスを考えた墓誌です。
袖石の部分はお参りの際に物置としても使用できますし、ベンチとして使用することもできます。納骨室の天板部分からフラットなつくりになっていて、とてもシンプルなデザインで、すっきりと見えます。左右合わせて5~6人程度腰かけていただけ、広々としたお参りのしやすいお墓です。
納骨室の換気を良くするための空気穴です。左右と背面の3か所に設置しています。ステンレス部分を保護するため、当店オリジナルの石のカバーを付けています。
お客様には、図面の段階からとても細やかに打ち合わせをさせていただいていましたので、「イメージ通りのお墓ができて良かったです!!」とお喜びいただき、ホッといたしました。 また、ご納骨の際にはご親族の皆様にもご参列いただき、無事に納骨式が執り行われ安心いたしました。
今回のお客様のように、「理想のお墓の全体イメージ」や「こだわり」をたくさん持っていらっしゃる方はいらっしゃると思います。ただ、いざ図面にしてみたり、実際にお墓が建つ墓地の広さや環境等を含めて考えると、当初抱いている理想のお墓とは違ったものになることが多くあります。当初の理想と違うことが”ダメ”だということではなく、お客様のご要望やご予算、墓地の形状など、さまざまなことを考慮しながら、つきつめて話をしていくと、当初の理想とずいぶん違ったお墓になったとしても、”理想”としてお話されていた時よりも更にご満足いただけるお墓が完成することが多いです。
今後も、こだわりをたくさん持ってお越しになるお客様と、しっかりと打ち合わせをさせていただき、最終的に笑顔になっていただけるお墓づくりをしていけるよう、努力して参ります!