福岡市立三日月山霊園にて6平方メートルのお墓が完成。予算を抑えて、質の良い石でのご要望、インド産アーバングレー御影石
いつもありがとうございます。平尾石材店の寺田です。さて今日は、福岡市営の三日月山霊園に、質の良いインド産アーバングレー御影石のお墓が完成しましたので、お知らせいたします。
完成したお墓はこちらです♪
お客様は、福岡市東区在住で、お花屋さんを営んでいらっしゃる女性の方です。お客様が知人の方から当店のことをお聞きになり、お電話にてご連絡いただきました。福岡市立三日月山霊園に、十数年前から区画を取得されていたそうですが、ご自身が元気なうちに「お墓を考えたい」ということで、ご依頼いただきました。
区画は取得されてから十数年、このような状態です。雑草が生えないよう、お客様とご主人様がシートを購入して覆っていらっしゃったそうです。
お客様のご要望として、「予算をなるべく抑えたい」「良い石を使用したい」「伝統的な和型墓石にしたい」という3点を主にいただいていました。
「予算を抑えたい」けれど「良い石を使用したい」というお客様のご要望にお応えするため、当店の展示場に展示していました、石種”インド産アーバングレー(青御影)”の、見本品のお墓を利用することをご提案しました。 お客様のご要望通りにお見積り図面を作成してお見せしたところ、「もう少し予算を抑えたい」ということでしたので、外柵を無くしたり、石の量を減らしたシンプルなつくりにし、何度も設計をし直しました。
ご予算とご要望、どちらもお客様に納得いただくお見積りができたので、その案でお墓をおつくりすることになりました。
さあ、施工が始まりました!! お墓を建てるための基礎工事をしていきます。 まず、土を30㎝程度掘り下げます。
砕石を入れ、ランマーという転圧機械を使用し、転圧をかけて地固めしていきます。
ランマーで転圧をかけたあと、13ミリの鉄筋(異形鋼)を均等に配置し、基礎工事の骨組になる部分の設置が完了です。 お写真真ん中に立っている茶色の物は、「土残し」と言って、納骨室の中のコンクリートを流し込まない部分を確保するためのものです。
隣のお墓にコンクリートがついてしまうことを防ぐために、左右に発泡スチロールを挟む状態にしておきます。(※もし、隣のお墓が移設などをすることがあった場合に、こちらの基礎も一緒に壊れないようにするためです。)
コンクリートを流し込みます。水抜き用に穴を2つ(パイプの部分)つくり、表面を綺麗に均します。 お墓が建った後には見えなくなる部分ですが、このように基礎工事を丁寧に、しっかりと行うことで、頑丈なお墓に仕上がります。
このお写真は、お墓の後ろ側から見た施工風景です。 納骨室の土台部分が据え上がりました。 また、入口や側面も、通常よりも厚みのある石貼りで据え付けています。 石貼り部分は内側にステンレスのアンカー、L字金具を使用し、地震に強いお墓になるよう補強します。 また、石の下に隙間ができないよう、これからしっかりとセメントを充填していきます。
納骨室の据え付け中のお写真です。この上にお墓が設置されますので、天板が水平になっているかどうか、チェックします。
墓石部分も据え付けが完了し、ご納骨の当日に、スムーズにご納骨をできるよう、納骨室の扉の開閉の最終確認と、納骨室内部の再確認をしています。
お墓が完成しました!
お客様には「シンプルなつくりだけれど、思っていたより大きくて立派なお墓になって嬉しいです。石の色がとても気に入りました! 予算のことがあったので、いろいろと提案してもらえて助かりました。周囲のお墓と見劣りのしない仕上がりで、とても感謝しています。 見積もりも何度もし直してくださってありがとうございました!」とお喜びいただきました。
ご提案差し上げた時に、お客様の当初考えていらっしゃたご予算よりオーバーしていました。そこで、いろいろなデザインの工夫や、何より今回は展示品を利用することができました(使用できるタイミングでした)ので、ご提示いただいたご予算で仕上がったお墓としては、とても良い仕上がりになっています!
「低予算でお墓を・・・」とお考えの方は多いと思います。しかし、実際ご要望を具体的にお見積りとして作成すると、予算オーバーなことが多いです。 そこで、平尾石材店では、石の種類を考えたり、石の量を調整したり、デザインを工夫するなど、「限られた予算」でも「理想のお墓」に近づけられるよう、さまざまなご提案をいたします。
お墓を建てたいとお考えのみなさまのお役に立てますよう、今後も頑張ります!